まちかど展示館 エリア特集

月島エリア特集 Part.3 江戸時代から進化し続ける、懐かしさと先進性のまち-佃・勝どき・晴海月島エリア特集 Part.3 江戸時代から進化し続ける、懐かしさと先進性のまち-佃・勝どき・晴海

石川島資料館

石川島の歴史は、日本の重工業の変遷そのもの。

多彩な展示品で石川島と重工業の歴史を克明に記録した資料館。

左)明治37(1904)年頃の 石川島造船所。
右)平野富二 弘化3〜明治25(1846~92)年

民間で初の蒸気船を製造する 様子をジオラマで再現。

ありし日の佃工場と佃島の地図模型。

左)壁面いっぱいに構成された「時代をつくる」ゾーン。
右)渋沢栄一 天保11〜昭和6(1840〜1931)年。

「重工業はじめて ものがたり」の写真パネル。

国産化への挑戦を物語る 多様な工業製品の模型。

土光敏夫
明治29〜昭和63(1896〜1988)年

民間の造船所で建造された初の鉄製軍艦。

― 資料館の開設はいつですか?
オープンは1998年5月ですから、はや27年目になります。この地にはIHIの前身である石川島造船所が嘉永6(1853)年に開設されました。以来、造船をはじめ重工業の草分けとして多くの製品を生んできました。この施設では、IHIが当地で果たしてきた役割を、独自の演出でわかりやすくお伝えしています。館内は5つのゾーンで構成され、ジオラマや精巧な模型、イラストや写真、豊富な資料でIHIの歴史に触れることができます。また、自社の業績のみならず、石川島と佃島の歴史や文化に触れ、工場で働く人々や地域での生活を再現していることも大きな特徴です。
― 3人の経営者について?
IHIの前身・石川島平野造船所の創始者が平野富二です。彼は活版印刷の普及にも貢献するなど、明治産業近代化のパイオニアでした。そして彼の説く造船業の重要性に賛同し、出資に協力したのが渋沢栄一で、のちに会長も務めています。数え切れないほどの会社経営に携わった渋沢ですが、就任期間は16年という異例の長さでした。土光敏夫は、昭和25(1950)年に社長に就任し、経営再建を果たしました。彼は会社の再建には従業員とのコミュニケーションが必要と考え、社内報の発行を思い立ちます。就任の翌年正月の初出社の日に門前に立ち、出社して来る従業員一人一人に手渡したといいます。以来、社内報は、今日まで途切れることなく続いています。
歴史的な工業製品がたくさんあります

お話を伺った方コーポレートコミュニケーション部 ブランド・エンゲージメント推進担当
竹内 祐子さん

石川島資料館

管理者:株式会社IHI(平成24年度認定)
東京都中央区佃1-11-8 ピアウエストスクエア1F
03-5548-2571
開館日:水・土曜日(年末年始等を除く)
開館時間:10:00〜12:00、13:00〜17:00(入館は16:30まで)
最寄り駅:月島駅6番出口 徒歩6分
HP:https://www.ihi.co.jp/shiryoukan/
※臨時休館や開館時間の変更を行う場合があります。
詳しくはお問い合わせください。

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