まちかど展示館 エリア特集

このエリアの川や橋の思い出もお聞きしました まちと一緒に歩み続ける老舗を訪ねてこのエリアの川や橋の思い出もお聞きしました まちと一緒に歩み続ける老舗を訪ねて

つづら学習館

美しく実用的な伝統工芸品、つづらを作り続ける都内唯一の店。

天井には製作中のつづらがたくさん。

壁面ショーケースに製作工程の解説などを展示。

風帯(ふうたい)昔の中国で掛け軸を屋外鑑賞する際、燕よけだったものが日本で飾りに。

親の思い出の品と言う背負いつづらが修理に持ち込まれました。

木製の枠を外してつづら本体を修復します。

内側に化粧紙を貼って完成。家紋も鮮やかに新品のように甦りました。

好きな絵柄や家紋を入れることもできます。
招き猫と狛犬は、型を2枚ずつ使って丹念に描いたもの。

―川の思い出は何かありますか?
浜町川には、よく釣り船や砂利船が泊まっていました。川は汚かったけれど隅田川よりはマシだったかな(笑)(良一さん)
箱崎川の方には同級生がいて、川の周りの道路でよく遊びました。今思うと堤防がすごく低くて危なかったね。あの辺は川で荷物を運んだ名残か、今でも問屋や倉庫が多くあります。道端にも堤防の跡が残っていますよ。(恵三さん)
―つづらの修理を教えてください
ちょうど修理が終わった背負いつづらがありますが、竹かごに木枠が釘打ちしてあり、肩に掛ける紐も付いていました。内側の和紙を剥がして釘を抜くことから始め、水につけてすべての漆と和紙を剥がします。竹かごを補修したら、新しい製品同様に、内張り、縁や角の補強、外張りとすすめ、下地塗りの後カシュー漆を塗って仕上げます。最後は木枠と合わせて内側に化粧紙を。今は木枠のある形は作っておらず、修理のみお受けしています。(良一さん)
―お店の様子は変わりましたか?
この数年はお客様も見学の方もガクッと減ってしまいましたが、今年は元に戻りつつあります。毎月第2土日に開いていた「つづらやさんの和ざっか市」もそろそろ再開したいですね!(恵三さん)
ひどい虫食いなどで修理できない場合もありますので、お気軽に相談してください。

お話を伺った方6代目当主
岩井 良一さん(右)

岩井 恵三さん (左)

つづら学習館

管理者:有限会社岩井商店(平成30年度認定)
東京都中央区日本橋人形町2-10-1
03-3668-6058
開館日:月~土曜日(祝日・年末年始等を除く)
開館時間:10:00~17:00
最寄り駅:人形町駅A1番出口 徒歩2分
※つづら製作のため入店できない場合があります。
※臨時休館や開館時間の変更を行う場合があります。

詳しくはお問い合わせください。

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