まちかど展示館 エリア特集

このエリアの川や橋の思い出もお聞きしました まちと一緒に歩み続ける老舗を訪ねてこのエリアの川や橋の思い出もお聞きしました まちと一緒に歩み続ける老舗を訪ねて

江戸表具展示館

江戸表具の伝統を伝えながら、浜町を盛り立てる6代目の気概。

都電の軌道が通る先代の新大橋。
※旧新大橋/昭和42年

季節に合わせた表装作品が展示されています。

風帯(ふうたい)昔の中国で掛け軸を屋外鑑賞する際、燕よけだったものが日本で飾りに。

掛け軸には丸表装、三段表装といった格が異なる仕立て方があります。
こちらは佛表装を現代的に仕上げた作品。

毎年9月に行われる震災避難記念碑の清掃活動。

―以前あった川や橋はご存知ですか?
浜町川はよく覚えています。子供の頃は周りに船宿が多くあり、同級生の家もそうで船に乗せてもらいました。埋め立てが決まった時には、みんなで思い出を語りながら見納めに行きましたね。橋で言えば、前の新大橋が格好良く、都電も走っていました。昭和46年に都電が廃止されて首都高ができ、浜町川の埋め立て、新大橋の架け替えと川の景色も変わっていきました。
―浜町のまちづくり活動をしているとか?
地元の町会や商店、企業・個人が一体となって、日本橋浜町エリアマネジメントという一般社団法人を作り幅広い活動をしています。その一つが、2年前から始めた新大橋の関東大震災避難記念碑の丸洗いです。長年放置されていたため、石碑は苔むし、区教育委員会の解説板も汚れて読めない状態でした。そんな活動が実り、今年、区民文化財に指定されましたよ。また浜町駅の工事で発見されたナウマンゾウの化石「浜町標本」についても勉強会を重ね、発掘の地の案内板を立てることができました。
―表装のお仕事は最近いかがですか?
新規や修復の仕事の他に、全国の催事で表装作品の展示販売もしていますが、今は催事がだいぶ復活しました。古い書画を残そうという機運は若い方からも感じられますね。
碑の清掃では、消防署の協力で消火栓の水をバケツリレー。大きな石碑を30人程で丸洗いしています。

お話を伺った方稲崎 知伸さん

江戸表具展示館

管理者:経新堂稲崎(平成26年度認定)
東京都中央区日本橋浜町2-48-7
03-3666-6494
開館日:月~土曜日(祝日・年末年始等を除く)
開館時間:9:00~18:00
最寄り駅:浜町駅A2番出口 徒歩1分
※臨時休館や開館時間の変更を行う場合があります。

詳しくはお問い合わせください。

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