まちかど展示館 エリア特集

まちと共に歩んできた町会の方ならでは! 神輿庫で川やまちの思い出を聞きましたまちと共に歩んできた町会の方ならでは! 神輿庫で川やまちの思い出を聞きました

箱崎町箱四町会神輿庫

水かけ祭の立役者、戦災をくぐり抜けた名匠の力作神輿の展示。

小網町側から見た箱崎橋と左上に湊橋。
※東京名所四十八景 小網町箱崎橋より湊橋遠景/昇斎一景/1871年8月

箱崎川には多くのダルマ船が運行していた。
※蛎殻二丁目から土州橋を見る/昭和32(1957)年5月

※画像提供:中央区立京橋図書館

区民有形文化財に指定された、白い鉄骨造が印象的な豊海橋。

明治5年より武家地にも町名がつけられ、元土佐藩主山内容堂邸が箱崎町四丁目となった。

手書きの町内地図。昭和40年頃の作製か。

―箱崎川が埋め立てられる前の様子は?
箱崎町は隅田川と箱崎川、日本橋川に囲まれた、島のような土地で、6つの橋が架けられていました。しかし高速道路建設に伴い、箱崎川は埋め立てられ中洲橋、土州橋、新永久橋、箱崎橋が姿を消しました。現在残っているのは日本橋川に架かる湊橋と豊海橋のふたつだけとなってしまいました。箱崎ジャンクションの真下にあったのが土州橋です。旧土佐藩主の山内容堂がこの地に移り住み、私費を投じて橋を架けたことから土州橋と呼ばれました。橋を渡ると川風が心地よかったのを覚えています。(山中さん)
隅田川沿いには三井や郵船の大きな倉庫が立ち並んでいました。穀物倉庫が多くて、近くで遊んでいると独特の甘い香りが漂ってきたものです。(村松さん)
―深川祭は6年ぶりでしたね。
水掛け祭が無事終了しました。毎回のことですが、神輿は祭の後、神輿師の所へ送って解体し、3ヵ月ほど乾燥させます。名匠・浅子周慶作の大神輿は3年の歳月をかけて昭和14年(1936年)に完成しました。昭和60年(1985年)には大改修が施され、その後も何度か修繕をしてきましたが、そろそろ本格的な修理を検討する時期と考えています。(村松さん)
箱四町会は住人の多くがマンション住まいですが、町会活動はとても活発です。

お話を伺った方会長 村松 眞之さん(左)
副会長 山中 國廣さん(右)

箱崎町箱四町会神輿庫

管理者:箱崎町箱四町会
東京都中央区日本橋箱崎町26–1
03-5962-3137(平日 月~金曜日 9:00〜12:00)
開館日:通年
開館時間:8:00~18:00
最寄り駅:水天宮前駅2番出口 徒歩2分

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